その他内装の様式(その6)


・トイレ

 さて、車端部といえば欠かせないのがトイレです。
 115系ではトイレはTc車(クハ)と一部のT車(サハ)の4位側についていますが、これについてもいくつかの違いがあるのです。

 

トイレ[1]
(緑の化粧板に地金ドア)
上野 2000.12.1

トイレ[2]
(緑の化粧板に塗りドア)
上野 2000.12.1

 貫通路の時と同じく上のようなものが一般的なもので、ドアが地金のままのものとベージュに塗られているものとがあります。化粧板が緑であることからも分かるように、貫通路と同じく灰色枠に青色モケット、灰色枠に茶色モケットの座席を持つクロスシート車、ロングシート車に見られるものです。
 ちなみに、側面の上の方にある丸いライトは「便所使用知らせ燈」で、誰かが入っていると電球色に光ります。

 これに対応して、茶色のものもあります。

 

トイレ[3]
(茶色の化粧板に地金ドア)
上野 2000.12.1

トイレ[4]
(茶色の化粧板に塗りドア)
上野 2000.12.1

 こちらの場合も、ドアには地金のままのものと化粧板と同じ茶色に塗られたものがあります。ただし、多いのは前者の方で、後者の方は初期車の一部に見られるのみです。

 また、1000番代の中には少し改良されたスタイルのトイレを持つものもあります。

トイレ[5]
(1000番代)
上野 2000.12.1

 基本的なスタイルは[1]と一緒ですが、ドアの仕様が若干違うほか、「便所使用知らせ燈」がただの小さなライトからもっと大きな電光掲示板になっています。
 ただ、1000番代が全てこれ、というわけでもないようで、主に新前橋区の車輌にあるようです。

 このトイレの場合、アコモとは他のものと違って緑の化粧板のものなら[1]か[2]、茶色の化粧板のものなら[3]か[4]、という程度の関連しかないため、あまり厳密な対応は見いだせません。もしかすると他にも違ったタイプのものがあるかも知れないので、継続調査する必要がありそうです。

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