前面の様式(その4)


・デフロスタ

 これもまた何のこっちゃというものですが、実は一部の115系の前面窓には変わったものがついているものがあります。

デフロスタつきの前面
上野 2000.12.1

 上の写真では分かりづらいかと思いますが、向かって右の窓に金属の四角い枠のようなものがついているのが見えています。
 実はこの枠、「デフロスタ」と呼ばれるもので、昔の国鉄型車輌には標準装備されていました。この金属の枠の中には熱線が通されており、これを使って窓を温めることでくもり止めにしているのです。しかし、現在では硝子自体にくもり止め防止のフィルムをはさみこむようになったため、冷房化工事など更新工事の際に取り外されてしまい、結果的に異端車となっているわけです。

 なお、現在東北・高崎線では見られない違いとして、前照燈の違いがあります。
 現在、前照燈はその全てが小さいライトですが、本来のものはもっと大きなライトでした(通称「デカ目」)。これは東北・高崎線系統では早くに滅び、関東では御殿場線に1編成だけ残っていましたが、1999年夏の313系の導入で廃車されてしまいました。

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