富山軌道線電停めぐり


6.広貫堂前 こうかんどうまえ

所在地:富山市中野新町1‐2

広貫堂前電停全景
デ7000形 1999.3.11

 「広貫堂」……いかにもローカルそうな名前ですね。でも、富山出身の方でなくても知っている方は知っている名前です。そう、この「広貫堂」は、富山で一番有名な置き薬の会社の社名なのです。
 名前の通り、電停のある交叉点を東へ曲がってしばらく行くと、「広貫堂」こと「株式会社広貫堂」さんの本社兼工場、そして資料館があります。

広貫堂本社工場
1998.3.24

広貫堂資料館
1998.3.24

 で、この資料館、一般にも公開されています。中に入ると、まず左側の部屋で広貫堂の歴史を説明するPRビデオが上映されます(私が行った時はプロジェクターの調子が悪くて見られませんでしたが……)。ここ、上映室の他に薬のPRコーナーにもなってまして、隅の方には広貫堂さんで出している配置薬を買えるところがあります。
 また、この上映室の向かいにあるのが展示室で、置き薬屋の使っていたもろもろの商売道具などが展示されております。PR用のグッズなども展示されていたんですが、その中で驚いたのは「広貫堂音頭」のレコードでしたね。戦前はものをPRする時は何でも「音頭」作るのが普通でしたから、その系統なんでしょうが……レコードまで作るとは、と思ってしまいました。
 ちなみに、工場は見学も出来ます。ただし、当然のことながら予約が必要になりますが。私はやらなかったのですが、興味がおありの方は一度やってみるといいかも知れません。

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