富山軌道線電停めぐり


8.西町 にしちょう

所在地:富山市西町4・5

西町電停全景
デ7000形 1999.3.11

西町交差点を走る大学前行のデ7000形
1998.3.24

大和百貨店
2000.12.23

 さて、いよいよ富山の中心地・西町です。この辺は一面アーケードで、市内一の賑わいを誇ります。特に、西町の交叉点の南西の角にある富山で一番有名なデパート・大和百貨店の本店は、市内中から客を集めると共に、昭和10年建造の堂々たる煉瓦造りの威容を見せ、西町のシンボル的存在となっています。
 ただ、本当の賑わい、ということになると、大和百貨店のある東西の大通り(すなわち本当の「西町」)ではなく、そこから北に一本入ったアーケード街になってしまいます。このアーケード街、電車通りを境に東は「中央通り」、西は「総曲輪(そうがわ)」と称し、特に「中央通り」は大変な賑わいです。

中央通り入口
2000.12.23

総曲輪入口
2000.12.23

竹林堂
2000.12.23

 この「中央通り」、繁華街ですから当然のごとく観光ガイドにも紹介されるような店が並んでいるわけですが、その中で特筆しておきたいのが「竹林堂本舗」という和菓子のお店ですね。ここは創業200年以上、屋号も藩主直々の命名という老舗でして、独特の酒饅頭で有名です。饅頭といって思い浮かぶのは、よくある温泉饅頭のように上が丸いものですが、ここの饅頭は平べったい形をしています。そして、皮に普通の饅頭のような甘さが少なく、酒糟を思わせる酸味があります。中身の餡もきめが細かくておいしいですしね。
 ただ、甘酒を原料にして酵母だけで膨らますため、一切保存料などはなしで、日保ちは余りよくありません。また冷えると普通の饅頭以上に固くなるので、レンジで少し加熱して食べることになります。私の場合は急行「能登」なんかでのんびり帰っているうちに固くなるので、いつもそうやって食べてます。温かいのもなかなかおいしいですよ。
 ちなみに、1個120円です。抹茶と好きなお菓子で一服できるサービスもあります(400円)。

 あと、この西町は交通の要衝でもあります。南北は電車通りですし、東西には駅前から五百石方面へ行くバスが通っています(富山のバスはこの辺では電車とは別の通りを走っています)。昭和47年と59年に廃止されるまで、電車も東西に走ってましたしね。ただ、その分交通量が多いので、写真が撮りづらい撮りづらい……。実際、左の写真なんかかぶりかけてますしね(汗)。

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