美濃町線電停めぐり


1.徹明町 てつめいちょう

所在地:岐阜市金園町1

徹明町電停全景
モ601 1998.4.26

徹明町電停旧駅舎
2000.4.29

徹明町電停より新関方面を望む
2000.12.25

岐阜市内線との連絡線
2000.12.25

 美濃町線の本来のターミナルである徹明町電停は、岐阜市内線の徹明町電停と交叉点をはさんだ反対側に位置しています。
 東側から一本突っ込み、ホームもなく乗り場は路面を緑に塗っただけ、という非常にシンプルな電停で、これが起点の電停だと思うとちょっと哀愁が漂います。しかし、付近がご覧の通りの古いアーケードで、市内線の電停がある西側と違ってリニューアルがされていないため、このような昔ながらのスタイルの電停が妙に似合っています。
 また、電停の南側のアーケードには他の店と並んで駅事務所があり、係員が常駐して切符や定期券を売っていましたが、1999年3月の新関〜美濃間廃止のついでに無人化され、廃止されてしまいました。そのため、今ではシャッターを閉めきったまま放置され、横に貼られた時刻表だけが機能しています。

 なお、この電停の西側で、美濃町線は市内線とつながっています。美濃町線同様、市内線の車輛も市ノ坪に配置されていますし、普段黒野にいる揖斐線・谷汲線の車輛も検査や廃車の時は市ノ坪までやって来るので、その回送線になっています。
 この連絡線、右下の写真のように現在単線で片方だけの線路につながっていますが、かつて市内線の長良線(徹明町〜長良北町間、昭和62年廃止)があった頃には複線でした。つまり、交叉点上で長良線と十字を作るように市内線とつながっていたのです。しかし、長良線が廃止になると、ポイントの保守の問題が発生し、この連絡線が市ノ坪への出入庫ほとんど使われないことから単線化してしまおう、ということになり、単線化されてしまったのです。
 現在、連絡線はかなり北側に傾いて走っており、安全のため専用の信号によって制御されています。回送線なのでめったに電車は通らず、朝方と夕方に市内線の590形が出入りするのに使われているくらいです。

 徹明町から先、線路は複線となります。ここから梅林までは、美濃町線唯一の複線区間です。

金園町四丁目→
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新岐阜〜競輪場前間(最初から)


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