車輛紹介
(2000年4月1日現在 その3)


[2]870形(873〜876、2両ずつの組み合わせで2編成)

徹明町行きのモ870形
野一色にて 1998.12.25

 元札幌市電の肩書きを持つ、美濃町線では唯一の外来車です。昭和40年、札幌市電A830形として生まれ、昭和51年に美濃町線に「道産子電車」として譲渡された車輛です。大きな両開きのドアに幅の広い車体のために収容力が高いばかりでなく、スタイル的にも丸みを帯びた車体に独特な形態の全面と洗練されており、「ヨーロピアンスタイル」として人気がありました。平成3年から行われた冷房化改造でZパンタをパンタグラフに交換されたり、飾り帯を撤去されるなど大きな改造を受け、そのスタイルも多少薄らいだようですが、その分美濃町線という路線に心地よく居着いてしまったようにも見えます。
 車内はごく普通のロングシートですが、他の車輛と比べてゆったりしています。またモ880と同じようにドアの横に戸閉装置がついており、車掌さんがそれでドア扱いを行います。
 運用は現在徹明町〜日野橋間に限られていますが、このたび複電圧化されることが決定しておりますので、新岐阜方面にも入るようになると思います。

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